fun_mark作者より・・・(28)

海辺で

author_mark 桜の花が散って、新緑が街や郊外、公園などに濃い影をつくる季節になると、私の心は波が打ちよせる磯の岩場、いわゆる岩礁に呼び寄せられるんですよ。

author_mark あの磯辺の岩場の波打ち際や、そのそばにできるタイドプールっていう小さな潮だまりには、小さな生き生きとした世界があるんですが、この世界がもう大好きなんです。
author_mark まず、晴れた日に、波が穏やかに打ちよせる音、砂浜の波の音も好きですが、それとはまた違った心に響く音楽だと思いませんか? 海辺の小さな世界を演出する静かな音、ちゃぷんちゃぷんと。空を飛びまわるハヤブサやとびがこれまた魅惑するじゃないですか〜。

author_mark で、そこには定番の、フナムシが這いずり、浅い水中にはウミウシがいたり その親戚(?)の腹足綱無楯目のアメフラシがいたり(あ、ウミウシは裸鰓亜目なのですね〜)、底の方にはイトマキヒトデやアカヒトデが貼りついてたり、もう楽しいですよねえ。
author_mark タイドプールとその周りには、これも定番というかポピュラーなフジツボ、カメノテ、よ〜く覗いてみるとクロイソカイメンとかナミイソカイメンとか、場所によってはダイダイイソカイメンなんてのが彩りを添えてたり。ホンダワラが揺れる海とも思えない海水の中に手を突っ込んで、こういった動物なのか植物なのか怪しげな生き物が黙〜って生きているのを眺めたり撫ぜまわしたりしてると、なんてのかね自然の仲間になった気分になれて、あの空気が好きなんですよ、子供の頃から。
author_mark 運よくムラサキウニやバフンウニを見つけても捕まえる気になれないし、運よくナマコを見つけても、こういう空気の中では捕まえて酢の物にして食う気にはなれないですな〜。

author_mark それから、イソガニやホンヤドカリなどが、このタイドプールの周りを、のんびり歩きまわるのも佳いですよね。
author_mark この潮だまりが大きかったり、深かったりすると、それとも海につながっていたりすると、メゴチとかナベカ、クサフグとか、小さなギンポ(これはスズキの仲間ですからね!)、ゴンズイ、イソスジエビなどなど、旨そうな(でもないか…)お魚がイソギンチャクの周りを泳ぐのがこれまた楽しい。
author_mark どこの磯でもタマキビやマツバ貝は見つけられますし、サザエ、アワビは無理にしてもウノアシ貝やヒザラ貝(な〜んて知ってますか?)と貝もバラエティーに富んでます。イボニシって巻貝など分類学的に未知の生物もいるからねえ。

author_mark この小さな世界は、すぐそばに大きな海があって、潮が満ちれば一つになる。のんびり平和だけど大きな夢も漂うってのが、これまた良いですね〜!!!
2013.4.20

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