作者より・・・(16)
え〜、昔から「ニューメディア」とか「マルチメディア」とかいう言葉がありまして、私は会社で働いてた頃は、この関係の仕事をしてました。。。
で、この「メディア」って言葉には、特別な感じを持ってるんですなぁ。
この夏は、1953年から続いてきたアナログテレビ放送が終了して、地上デジタルテレビ放送への完全切り替えがありました。
テレビという、現在の社会で最もポピュラーなメディアが、全く新しいものに切り替わったわけですね。日本中のテレビ視聴者は、いやおうなしに新しいレテビを買い、地上デジタル放送用のUHFアンテナを立てなければならなかったのですが、これって、何ともムチャな話に私は感じました。(ま、私も仕方なく新しいテレビとアンテナにしましたがね。。。)
とにかく、私が何となく納得できないのは、メディアが新しくなったのに、それを利用する視聴者にとっては全く何も“御利益”が無いってことです。
10万円前後の大金を払って、番組は今までと全く変わらない。今までの番組が面白かったら、それでも良いですが、これが殆どどれも面白くない。どのチャンネルを見ても同じようにつまらない。ニュースはインターネットに較べ遅いし、どの局も同じような解説で(つまり偏った見方で)、中国か昔のソ連みたく思えますし。ドラマで面白いのは週に2〜3って感じ。これで民放のCMが無くなったら、退屈なメディアでしょうな〜。
私が仕事で新しいメディア(衛星放送だとかネットワーク系の配信サービスだとか)をやったときには、それが面白くなかったら、即オシマイになったものです。誰もお金を出して新しい受信端末を買ってはくれませんでした。(で、番組に大金をつぎ込んで、すごい面白い情報を連発するのは不可能ですから、連戦連敗で、私はホラ吹き男爵とか蜃気楼ビジネス(新規ビジネスではなく…)担当とかバカにされたものです。
これが今回の地上デジタルテレビ放送の場合は、何の苦労も無く完全切り替えになっている。クレームも暴動も起こらない。。。
でも、そのテレビも、徐々にインターネットに押されてメディア価値が衰退しているので、大きく見れば情報を利用するユーザーにメリットがあるメディアが主流になっていくのでしょうね。
てなことを考えながら、私も皆様に魅力を提供できる「だるまん & すのーまん」にしなくちゃな〜と思ってるのであります。
2011.8.22
