作者より・・・(15)
毎年、夏がめぐってきますね。夏になると、私は遠い昔(?)に、勉強に行った米国のニューヨークを思い出しちゃうのです。
ニューヨークといっても、普通にはニューヨークシティ(NYC)いわゆるマンハッタンだと思われる方が多いでしょうけれど、私はバッファロー(ナイアガラの滝の近く)の緑したたる森と古いアメリカの街、もちろんナイアガラの滝や公園の空気を懐かしんでるのです。 ええ、そこの森の中に大学があったもので。。。
週末には友達とマンハッタンにも何度も遊びに行きましたから、あそこも懐かしいには違いないですがね。
しかしマンハッタンは、その後も会社の出張で数えきれないほど行きましたので、若い頃の夏の思い出ってイメージじゃなくなってるんですなぁ。
夏のバッファローの大学では、大勢の友達との充実した(というより“濃密”な)時間を過ごしましたので、なおさら思い出が深いのでしょう。つまり、風景や空気だけではなく、そこでの人との触れあいが、たまらなく懐かしい記憶として大きく影響しているのだと気がついたわけです。
そして、あの頃の若かった友達も、もう40代後半から50代、60歳に近づいている奴もいるので(前にも書きましたが、死んだ奴も少なくないので)、ほんとに遠い思い出なんだなと実感するこの頃。 あの頃には二度と戻れないんだなと、ちょっと寂しいです。
そう思って見回すと、今の普段の毎日も、その瞬間には二度と戻れない。まぁ、戻りたくない場合の方が(私などは)多いですが。でも、その時その時を大切に過ごさないとな〜と改めて考えましたね。
ってなことで、この世の中は、一寸先は闇で、どうなるか誰にも分からないわけですが、それでも確実なことが二つあると言われてますね。
一つは、必ず時間が過ぎていくということ。 もう一つは、生まれた生き物は必ず齢をとって、死ぬということです。(この夏も、一緒に海外を暴れまわった親友が突然あの世にいって、ガッカリしましたわ。)
生まれるかどうかは、これはちょっと不確実ですが、生きてる時間の長短の差はあっても死ぬのは間違いありません。 で、せっかく生まれたんだから、しかもその一刻一刻は二度と戻らないのだから、自分にできるだけのことはやって、いろいろな人と触れあって、喜んだり怒ったり悲しんだり笑ったり泣いたりして、懐かしさに溢れる人生を過ごせたらなと、つくづく思って夏をすごしてるのであります。。。
2011.8.1
